公式マニュアル / 用語集

Shadowrocketの用語と概念

画面上の項目、接続プロトコル、ルールの方針を区別してから、個々のパラメータを確認しましょう。ここではiPhoneとiPadでの使い方を説明します。英語表記はアプリや設定内の表記に合わせています。各カードの見出しから該当項目を確認できます。

用語28件 5つのテーマ 確認の順序 画面項目 → パラメータ → 方針
01 / 画面表示とスイッチ

画面項目と接続状態

画面、モード、スイッチはそれぞれ役割が異なります。サーバー情報の取り込み、スイッチのオン、リクエストの成功は、個別に確認が必要な状態です。

Home

Home

Homeは、サーバー一覧の確認、接続先の選択、接続スイッチの操作を行う画面です。一覧に名前が表示されていても、クライアントに情報が保存されているだけで、アドレスや認証情報、サーバー側の状態が確認済みとは限りません。初回接続後は実際にリクエストを送り、結果を確認してください。スイッチの状態だけで判断しないようにしましょう。

Global Routing

Global Routing

Global Routingでは、全体の通信方式を選択します。設定ファイルのルールに従うConfig、プロキシ接続のProxy、直接接続のDirectがあります。Configでは現在の設定ファイルのルールに従って通信を振り分けます。ルールが反映されない場合は、まずConfigが選択されていることを確認し、その後に個々のルールを確認してください。

Config

Config

Configは、設定ファイルを管理する画面と、Global Routingのモードのどちらも指す場合があります。Config画面でファイルを開いただけでは、そのファイルが有効になったことにも、全体のモードが切り替わったことにもなりません。ファイルの内容、選択状態、Global Routingの設定を順に確認し、別々の操作として扱ってください。

On Demand

On Demand

On Demandは、設定したネットワーク条件に応じてVPN接続を開始します。動作は設定済みの条件とシステムの状態によって異なります。サブスクリプションの更新、サーバーの絞り込み、パラメータの修正を行う機能ではありません。自動接続条件を設定する前に、手動で接続とアクセスを一度確認しておくと、接続設定と起動条件のどちらに問題があるか判断しやすくなります。

Add Server

Add Server

Add Serverでは、サーバー情報を手動で登録します。選択したプロトコルによって、表示されるパラメータ欄が変わります。アドレス、ポート、認証情報、トランスポート方式、TLS設定は、手元にあるサーバー情報と一項目ずつ照合してください。保存後は登録内容を開き直し、特にメモ欄の名前をサーバーアドレスと取り違えていないか確認しましょう。

02 / プロトコル

認証・通信方式・セキュリティ設定

プロトコルはクライアントとサーバー間の通信方法を決めます。どの宛先をプロキシ経由にするかを決めるものではありません。ここでは技術的な構成を説明します。具体的な項目は、アプリで選択できる設定と手元にあるサーバー情報を確認してください。

Shadowsocks

Shadowsocks

Shadowsocksは、サーバーアドレス、ポート、暗号化方式、パスワードなどを使ってプロキシ接続を確立します。暗号化方式とパスワードはサーバー側の設定と一致している必要があります。アドレスに到達できても、認証が正しいとは限りません。資料にプラグインなどの追加パラメータが記載されている場合は、アプリが対応する設定項目を確認してください。省略して同等の設定だと判断しないようにしましょう。

VMess

VMess

VMessは、ユーザー識別子や関連する認証パラメータの確認が必要なプロキシプロトコルです。ユーザー識別子はUUID形式の場合があります。トランスポート方式、パス、Host、TLSなどは別の接続設定なので、プロトコル名だけを確認しても不十分です。認証に失敗した場合は、すべてのパラメータとデバイスの時刻を確認し、ポートだけを何度も変更するのは避けてください。

VLESS

VLESS

VLESSはユーザー識別子を使って認証します。接続にはトランスポート方式やセキュリティ層の設定が関わる場合もあります。プロトコル名だけでは暗号化保護の内容はわからないため、実際のTLS設定などを確認してください。取り込み後は、アプリが各項目を正しく認識しているか確認しましょう。他のプロトコルの設定をそのまま当てはめないでください。

Trojan

Trojan

Trojanは通常TLSと組み合わせ、パスワードなどで認証します。サーバーアドレス、ポート、パスワード、証明書の検証に使う名前がサーバー側の設定と一致しているか確認してください。アドレスと証明書名は同じとは限りません。証明書エラーが発生したら、名前、デバイスの時刻、サーバー証明書の状態を確認します。検証を無効にする方法を通常の対処として使わないでください。

Hysteria2

Hysteria2

Hysteria2はQUICベースのプロキシプロトコルで、通信にUDPを使用します。同じアドレスで別の接続方式が使えても、現在のネットワークで必要なUDP通信が許可されているとは限りません。プロトコル、認証、TLSの設定を確認してから、ローカルネットワークと接続先までのUDP通信を確認してください。

WireGuard

WireGuard

WireGuardは鍵を使ってトンネルを構築します。設定には通常、インターフェースアドレス、ピアの公開鍵、Endpoint、許可するアドレス範囲が含まれます。公開鍵と秘密鍵は役割が異なり、入れ替えることはできません。秘密鍵を含む設定を公開しないでください。接続後にアクセスできる範囲はルーティングやDNS設定にも左右されるため、鍵の形式だけで判断しないようにしましょう。

HTTP

HTTP

HTTPプロキシは通常、アドレスとポートで接続先を指定し、ユーザー名とパスワードが必要な場合もあります。HTTPSサイトへのアクセスには通常CONNECTでトンネルを確立しますが、クライアントとプロキシ間の通信に必ずTLSを使うという意味ではありません。入力時は、プロキシ接続先のセキュリティ設定と、アクセス先サイトのプロトコルを区別してください。

SOCKS5

SOCKS5

SOCKS5はさまざまな種類の接続要求を処理できるプロキシプロトコルで、サーバーの要件に応じて認証を行います。UDP転送の可否はクライアントの設定、サーバーの機能、中継ネットワークによって異なるため、プロトコル名だけでは判断できません。また、SOCKS5であること自体は通信が暗号化されていることを意味しません。実際の通信経路を確認してください。

03 / ルールキーワード

一致条件と処理方針

通常はルールの順に一致する項目を探し、その行に指定された方針を適用します。例にあるexample.comは構文の説明用です。PROXY、DIRECT、REJECTは方針を表す語で、サーバーアドレスではありません。

DOMAIN

DOMAIN

DOMAINは接続先のドメイン名全体に一致します。特定のホスト名だけを対象にする場合に適しています。たとえばDOMAIN,example.com,DIRECTは、そのドメインにDIRECTを適用しますが、すべてのサブドメインを自動的に対象にするものではありません。条件には、プロトコル、ポート、パスを含む完全なURLではなく、ドメイン名を指定します。

DOMAIN-SUFFIX

DOMAIN-SUFFIX

DOMAIN-SUFFIXはドメインの末尾に一致します。ルートドメインとそのサブドメインに同じ方針を適用する場合に便利です。たとえばDOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXYはexample.comとそのサブドメインに適用されます。一部のサブドメインに例外を設ける場合は、対象範囲の広いこのルールより前に、より具体的なルールを配置してください。

DOMAIN-KEYWORD

DOMAIN-KEYWORD

DOMAIN-KEYWORDは、接続先ドメインに指定した文字列が含まれるかどうかを調べます。ドメイン名全体に一致させるルールより、通常は広い範囲に適用されます。短いキーワードでは、関係のない複数のドメインにも一致することがあるため、実際の一致結果を確認してください。文字列による一致が必要な場合に限って使用し、固定のドメインがわかっている場合は、より正確な条件を優先しましょう。

GEOIP

GEOIP

GEOIPは、デバイスの位置やWebページの言語ではなく、接続先IPアドレスの地域情報をデータベースに基づいて判定します。データベースの記録、DNSの応答、接続先が利用する分散型サービスによって、ルールの一致結果が変わる場合があります。想定と異なる方針が適用されたら、実際の接続先IPを確認してから、データベースとルールの順序を確認してください。

IP-CIDR / IP-CIDR6

IP-CIDRとIP-CIDR6

IP-CIDRはIPv4アドレス範囲、IP-CIDR6はIPv6アドレス範囲に使用します。スラッシュ以降のプレフィックス長で範囲が決まります。たとえばIP-CIDR,192.168.0.0/16,DIRECTは、該当するIPv4ネットワークにDIRECTを適用します。IPv4の条件だけではIPv6は対象になりません。デュアルスタック環境では両方を確認してください。

FINAL

FINAL

FINALは、それ以前の条件に一致しなかった場合に使う最終ルールで、通常はルール一覧の末尾に置きます。たとえばFINAL,PROXYは、残りのリクエストをPROXYで処理します。前のルールに一致したリクエストまで、すべてプロキシ経由になるわけではありません。特定の接続先の経路を調べる場合は、まず最初に一致した具体的なルールを確認し、次にFINALが適用されたかを確認してください。

PROXY / DIRECT / REJECT

PROXY、DIRECT、REJECT

PROXYはプロキシ経由、DIRECTは直接接続、REJECTはリクエスト拒否を表します。ルールから設定ファイル内で定義したポリシーグループ名を参照することもできます。大文字表記の方針キーワードと、Global RoutingのProxy、Directは別の文脈で使われます。前者は個別ルールの処理結果に指定できます。VPN接続中でも一部のリクエストはDIRECTで処理される場合があるため、接続スイッチの状態を判断する材料にはなりません。

04 / サブスクリプションと設定

リンク、サーバー情報、ファイル

サブスクリプションはコンテンツの取得方法、サーバー情報は接続方法、設定ファイルはリクエストの処理方法を表します。リンクを開けても、返された内容が現在の取り込み画面に適しているとは限りません。

Subscribe

Subscribe

Subscribeはサブスクリプション関連の項目です。サーバー一覧を取り込むのか、リモート設定を取得するのかは、画面の場所とリンク先の内容から判断してください。自身が利用しているサブスクリプション情報を使い、資料に記載された内容の種類を確認してから、適切な項目を選びましょう。サブスクリプションURLにアクセス情報が含まれる場合があるため、公開したり、公開用のスクリーンショットに載せたりしないでください。

SERVER

サーバー情報

サーバー情報は、クライアントに保存される接続パラメータの一式です。手動入力、共有リンク、QRコード、サブスクリプションなどから登録できます。メモは項目を見分けるためのもので、実際の接続にはアドレス、ポート、認証情報が使われます。メモを変更してもサーバー側の障害は解消しません。複数の項目が同じアドレスを指す場合もあるため、名前だけで重複と判断せず、プロトコルとポートも確認してください。

Config file

設定ファイル

設定ファイルにはルール、ポリシーの参照先、ネットワーク関連の設定が含まれます。サーバー一覧だけを含むサブスクリプションとは役割が異なります。取り込み後は、ポリシー名が存在するか、ルールが揃っているか、対象のファイルが現在選択されているかを確認してください。Configモードでも想定どおりに振り分けられない場合は、モード、ファイルの選択状態、ルールの一致状況を分けて確認しましょう。

Subscription update

サブスクリプションの更新

サブスクリプションの更新では、登録済みのリンクに再度アクセスし、返された内容に応じてサーバー情報を同期します。Shadowrocketアプリ自体をアップデートする操作ではありません。更新後に項目名、件数、パラメータが変わる場合があるため、選択中の項目が目的のサーバーを指しているか確認してください。サブスクリプションから生成された内容を手動で編集する場合は、次回更新で変更が上書きされるかを事前に確認し、必要な個人用バックアップを保管しましょう。

05 / DNSとネットワーク

名前解決、テスト、リクエストの書き換え

アクセスには複数の段階があります。テストに応答があってもWebサイトへアクセスできるとは限らず、ドメイン名を解決できても、その後の接続が成功するとは限りません。

DNS

DNS

DNSはドメイン名をIPアドレスに変換します。変換結果はその後の接続に使われ、IPアドレスに基づくルール判定にも影響する場合があります。ドメイン名でアクセスできない場合は、応答がないのか、不適切な応答なのか、正しい応答の後に接続が失敗しているのかを切り分けてください。DNS設定と実際の応答を記録し、一度に変更する項目を一つに絞りましょう。ルールとサーバーを同時に変更するのは避けてください。

Latency

レイテンシ

レイテンシは、特定のテスト方法で測定した往復時間または応答時間です。接続先、プロトコル、ローカルネットワーク、瞬間的な混雑状況によって変わります。利用可能な帯域幅を示すものではなく、Webページ、動画、その他のリクエストの品質を単独で判断することもできません。サーバー情報を比較する際は、できるだけ同じ方法とネットワーク環境で測定し、実際のアクセス結果と合わせて判断してください。

Connectivity Test

Connectivity Test

Connectivity Testはサーバーの接続状況を確認します。結果はアプリ内で選んだテスト方式と接続先によって異なります。テストに失敗しても、接続先の応答、プロトコルの通信経路、ネットワーク制限などが原因の可能性があり、すべてのアクセスが失敗するとは限りません。テストを再度実行し、同じサーバーで実際のリクエストも確認してください。原因の特定に役立つよう、両方の結果を記録しましょう。

URL Rewrite

URL Rewrite

URL Rewriteは、条件に応じてリクエストURLを書き換えたり、リダイレクトしたりする機能です。リクエストの経路を決めるルールとは役割が異なります。一致条件と書き換え先を合わせて確認してください。条件が広すぎると、意図しないリクエストにも影響することがあります。HTTPSの内容を扱う場合は、暗号化や関連設定の条件も関わります。式を一つ追加するだけで、すべてのリクエストに対応できるわけではありません。

問題に応じて次の手順を確認

初回接続がまだの場合は、操作の順に使い方を確認してください。情報を取り込んだものの項目が揃っていない場合は、サブスクリプションの種類と各パラメータを先に確認しましょう。用語は各機能の役割を示すものです。実際の診断では、現在の設定とアプリ内の結果も確認してください。